最近、テレビコマーシャルに弁護士・司法書士事務所が、めっきり減ってきているように思います。
テレビは時代を映す鏡のような存在だけに、司法関係者の時代は終わったのかと思います。
そもそも、数年前までは、 宣伝広告を禁止していた弁護士が、コマーシャルを出す事実に、債務整理(特に過払い金)の存在はいかに大きかったか 思い知らされるようです。ただ、過払い金請求が当然の時代になり脚光を浴びるようになりましたが、一昔前、裁判に裁判を続け、多重債務者の 生活再建に尽力された多くの弁護士の存在があって、今があると言っても過言ではないと思います。
弁護士を中心と した司法関係者が多重債務に喘ぐ消費者を保護する為に立ち上がり、貸金業法の改正に至るまで、多くの戦いを繰返しました。 その中の重要項目に金利の問題があり、紐解けば、過去の出資法で支払った違法金利(利息制限法以上の金利)の請求が行えるようになった事が過払い金請求になります。
こう考えると過払い金請求は、なるべくしてなったのではなく、戦った結果として勝ち得たものです。
消費者サポートセンターが、本格的に相談活動を行うようになった10年程前には、返済困難を理由に一家夜逃げや離散、一番さけるべき自殺を選択するような状況に多重債務者はおかれていました。
何とか、弁護士にたどり着き委任し、自己破産の手続きを始めるも、債権者から弁護士に債務額0どころか過払い金が発生している連絡が入り、自己破産の手続きをせず、解決した方も多くおられました。ここから察するに、どれほど多くの債務者がどれだけ多くの違法な利息を支払わされていたのか、腹立たしく思います。
この後、過払い金バブル時代を迎えようとはまったく想像できませんでした。
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ほん数年前、あの消費者金融最大手と言われた「武富士」を倒産にまで追い込んだ過払い金請求が、潮が引くように減り、現在に至って います。
消費者保護活動を行い続けた弁護士が、切り開いた「過払い金請求」の道を「商売として」活用した多くの弁護士や司法書士により枯渇され、 多くの債権者(消費者金融や信販会社の倒産や統廃合)から過払い金の返金が困難になりました。テレビコマーシャルで告知され、 債務問題の相談が容易になった効果はもちろんありますが、決して商売の道具にされるべき問題ではないと考えます。
現在は、商売として費用対効果が少ない過払い金請求(債務整理)から離れた弁護士や司法書士も多くなりました。
一方、本来の多重債務問題から 生活再建を考え、債務者と共に歩んでくださる弁護士や司法書士が債務整理を支えている状況かと思います。過払い金請求に関しては、だんだん困難になっていますが、まだまだ存続している会社から返金されています。万一、完済された債権者があるようでしたら 一度、ご相談されてはいかがですか?前向きに考えましょう。
解決策は必ずあります。 一人一人に合った方法を検討しましょう。 アドバイス&サポートを必要とされる方は、当センターの専門相談員による無料電話相談やメール相談を受けてください。